私たちが暮らしていくために必要なお金は、家族の人が働いて得た収入です。
お父さんやお母さんは、会社やお店で仕事をしたり、自分で商売をしたりすることで、そのお金を得ています。その会社やお店は、自分たちで作った物やサービスをみんなに売ることで収入を得ています。お父さんやお母さんがもらってくるお金は、会社やお店がそこで得た収入から、支払われています。このように、お金は物やサービスと交換されながら、世の中をぐるぐる回っているのです。
家族が暮らしていくためのお金を「家計」と言います。
住居にかかるお金や、毎日の食費、電気やガス、水道の使用料、電話代、車や服にかかるお金、家族で遊びに行くときにかかるお金…、みんなのおこづかいや、塾や習い事のお金も、この「家計」から出ています。将来使う時の事も考えて、しっかり貯金もしなければいけません。入ってくるお金(収入)のことを考えずに、物やサービスを好きなだけ買ってしまうと、入ってくるお金より、出ていくお金(支出)の方が多くなって払えなくなってしまいます。そのような事がないように、お金は計画的に使うことが大切です。
物やサービスを買う時には、それと交換にお金を払います。ふつうは紙幣や硬貨といった「現金」で払いますが、いまは現金の代わりに、次のような方法で払うこともできます。下に示した方法はおサイフがふくらまなくて便利ですが、使えるお店が決まっていたり、どれくらい使ったか分からなくなってしまったりすることもあるので、使い方に気をつけてお金と同じように大切に使いましょう。
■プリペイドカード
「代金先払い式」のカードで、「使いきり」の物と「チャージ式」の物があります。「使いきり」の物は書いてある金額分までしか使えません。「チャージ式」はカードに入金している金額分が使え、お金を足して繰り返し使えます。
■クレジットカード
「代金後払い式」のカードで、現金を持っていなくても買い物ができます。その人の信用や収入に応じて一定の条件で利用することができます。後でお金を支払う仕組みのため、現金を持っていなくても買い物ができる分、使い過ぎないようにする注意が必要です。