多重債務にならないために

多重債務とは

多重債務とは、複数の消費者金融や信販会社などから借り入れをすることで、自分の返済能力を超えて借金をしている状態を言います。ひとつの借入先の借金の穴埋めのために別のところから借入を繰り返す事で、知らず知らずのうちに借金が雪ダルマ式に増えていきます。
その結果、深刻な状況に追い込まれるケースも後を絶たず、社会問題化しています。

多重債務の原因

クレジットとキャッシング

クレジット(Credit)とは、日本語で「信用」という意味です。
つまりクレジットカードとは、信用(=支払能力)に基づいて商品やサービスを買うためのカードです。お買物のときにクレジットカードを提示すれば、現金を支払うことなく商品を購入でき(クレジット会社が立替払いしてくれる)、後日カード会社を通じてその代金が請求されます。一方、キャッシング(Cashing)とは、消費者金融や信販会社、クレジット会社などから「現金を借りる」ことをいいます。どちらも将来にツケを回すことに変わりはなく、元の金額にプラスした手数料や利息がかかります。そのことをよく理解した上で、クレジットやキャッシングが多重債務の入口にならないよう、利用する際はきちんと計画を立てましょう。

※リボルビング払いに注意

リボルビング払いは、利用金額に関わらず毎月の支払いが一定なので、使いすぎの実感が薄く、ついつい新たな買い物をしてしまいがち。そうなるとなかなか借金から抜け出せません。リボ払いは支払期間が長く金利も高いので、一見負担が少なく思えても通常の分割払いに比べると支払総額が増えてしまいます。リボ払いはできるだけ利用しない方が賢明です。

多重債務に陥らないために

返済に困ったら

多重債務に陥ると、個人の知恵や努力だけでの解決はきわめて困難になります。そうなった際、またはそうなる前に、信用できる機関へ相談することが大切です。すぐに弁護士会や司法書士会、日本司法支援センター(法テラス)、消費生活センター、自治体の相談窓口などに相談しましょう。