高校生の今、20年後、30年後の自分の将来と言われても、正直まだピンとこないかもしれません。
そこで「ライフイベント表」作ってみましょう。これを作ることで、これからの人生の中で、いつ頃どんな出来事が起こるのか(したいか)イメージすることができます。
生き方は人それぞれ。決まったカタチなどありませんが、自分の夢や希望を叶える上で、お金の話は避けて通れません。何にどれくらいかかるか?知っておくことは、これからを考える上で必ず役に立ちます。
以下を参考に自分の未来を設計してみましょう。
大学生活にかかる1年間の生活費は国公立私立、自宅・一人暮らしの全平均で約66万円。これに学費を加えると183万円になります。これを居住形態別に見てみると自宅暮らしの場合は年間で160万円、一人暮らしの場合は213万円ほどの費用がかかります。
※日本学生支援機構 H22.学生生活調査より
一般社団法人日本自動車工業会によると、自動車の購入費用は、車種の違いや新車・中古車を合わせた全平均で192万円(39才以下)となっています。これに月々の駐車場やガソリン代、保険などの維持費が別にかかってきます。
婚約~新婚旅行までにかかった費用は平均で444万円。中でも最もお金がかかるのが挙式・披露宴で、全国平均で343万円となっています。これに、二人の新生活の準備にかかる費用を加えると、結婚にかかる費用はトータルで600万円くらいになります。
※ゼクシイ結婚トレンド調査2012(リクルート)より
妊娠・出産は基本的に健康保険がきかないため、自分たちでお金を用意しなければなりません。ただ「出産育児一時金」などの公的手当で、その分はある程度補うことができます。
※厚生労働省研究班H21調査
家族が増え、子どもが大きくなると、そのうち自分の家が欲しくなるかもしれません。家はとても大きな買い物なので、多くの場合は「住宅ローン」を組んで、25年~35年の長い期間をかけて、そのお金を払っています。
※住宅金融支援機構 平成23年度フラット35利用者調査報告より(宮城県の平均)
■ 幼稚園から高校までの15年間トータル
学校教育費や給食費、学外活動費などを含めた年間の学習費の総額は、幼稚園(3~5歳)の場合、公立が23万円、私立48万円、小学校は公立30万円、私立142万円、中学校は公立45万円、私立129万円、高校は公立38万円、私立96万円となっています。
※文部科学省 平成24年度「子供の学習費調査」より
■大学の学費(入学金等を含む4年間の合計)
国立大も、法人化によって大学や学部・学科ごとに金額の差が出てきています。これ以外に施設設備費や実習費などがかかる場合もあります。これに生活費が別途かかってきます。
※国立は文部科学省令による標準額から。私立はH23.私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額調査より
「エッ、そんなにかかるの!?」と驚いた人もいるかもしれませんが、上に挙げたような支出は、あくまで節目となるライフイベントにかかるもの。これに日々の生活費が別途かかってきます。生きていくには色々とお金がかかるのです。親御さんがこのようなお金をやりくりしてくれているおかげで、今のあなたがいることを忘れないように。また人生には、思わぬ病気や事故、失業など、様々なリスクが潜んでいます。これから自分の生活設計をしていく上では、そのようなリスクがあることも、しっかり頭に入れておきましょう。